『Tシャツが乾くまで』

とても好きなドラマだった。引っかかる部分は多々あるのだけど、引っかかり込みで好きというのかなぁ。

最近『アンメット』を観返していて、なんて素晴らしいドラマなんだ……!と感動しきりだった。私がもっとも好きなドラマは『アンナチュラル』なのだけど、『アンメット』は僅差で2位という感じかもしれない。これらのドラマはなんていうかみんな登場人物が完璧なのである。嫌なところがない。ひたすらかっこよくて美しい。

しかし『Tシャツが乾くまで』はそういったドラマではなかった。全10回、回を重ねるごとに鼻につく人が入れ替わっていくような構成になっており、観る人の倫理観が炙り出されるようなお話であった。

私はドラマを見てからXで感想をチェックするのが好きなのだけど、このドラマは初期、とにかく考察が多かった。伏線と設定を練りに練った投稿はもうひとつのドラマを観ているようで楽しかったが、回が進むごとにそういった投稿は減り、代わりに「思ってたんと違う」みたいな投稿を目にするようになった。

思ってたのと違う。ということが、人生、どれだけあるだろうか。

思い通りにならない局面で、それをどう受け止めるのか?息子の受験で日々それを、、、本当に日々!課題として与えられている感じなのですが(天から)、たとえば理想的な美学(アンナチュラル)を仰ぐとスッキリするし勇気づけられたりもする。けれども思い通りにならない、カタルシスのない局面のほうがほとんどで、そのときにどうするかっていうのは、完璧な世界には意外と描かれてなかったりする。

私がもともと恋愛ドラマにたいして興味がないというのもあるのだけど、だからこそ完璧ではなさを見せてくれるという意味で『Tシャツが乾くまで』はすごくよかった、ニューウェーブを感じました。言わずもがな役者の皆様が素晴らしかった、、、!あと、カタルシスがないわけではないね。うん。

音楽をはるかくん(haruka nakamura)がやってたのだけどすっごい空気みたいだった、いい意味で。めちゃくちゃ合ってた。はるかくんの音楽って独特の湿度があると思うのだけど、今回はカラッとしてました。

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