代謝の速度

息子は今、中学受験の真っ只中。先日塾の保護者会があり、受けた説明に衝撃的なものがあった。「2月の受験まで、親は“あと5ヶ月しかない”と焦るが、子は“まだ5ヶ月もある”と思っている」というもので、これ自体はよくある話なのだけど、その理由について「大人と子どもでは身体的な代謝速度が異なるため、時間の流れも違って感じられる」と解説していただき、よくよく考えると青天の霹靂じゃん、となった。

基礎代謝の速度と時間の流れの感じかたって関連していたんだ、ということですね。そう捉えるとあまりにも色々なことが腑に落ちてしまった。

最近同世代の友人と会うときは、体調の変化についての話題が不可欠になりつつある。ホットフラッシュ、記憶力の低下、意欲の喪失、睡眠障害、メンタルの乱気流、骨密度などなど。みんなそれぞれに似通ったトラップにハマっており、励まし合えることがどれだけ生きる支えになるか。しみじみありがたさを感じているわけだけど、そのなかに「気づけばめちゃくちゃ時間が経っている」というものがある。ちょっとボーッとしていると、30分くらい平気で時間が経っているわけです。かたや小学生の息子らは、10分の休み時間に校庭に出て遊んだりするわけで、一体これはどういうこと?となるのですが代謝が違うのね。

だから保護者会の内容だって「よくよく考えると青天の霹靂」なわけですよ。よくよく考えた末に青天の霹靂が起こってしまう代謝速度なのですね。

今月発売のハーパーズ バザー(11月号)でジェーン・スーさんにインタビューしているのですが「この歳になると問題を解決せずに横に置いておくということができるようになる。困ったことがあってもとりあえず寝て、起きたら半分忘れている。すぐになんとかしなきゃと焦らなくていい、と思えるようになる」というようなことを仰っていて(詳しくはぜひ誌面を!)、さもありなん、なわけです。

大人のほうが人生経験があって、あれこれ道を作ってあげようとしてしまうけれども、別の時間軸に生きているのだということも、いろんな意味で認識しておかなければいけないのだなぁと感じる。息子には息子の時間軸。だからといって放置していてもダメなわけで、その塩梅が難しいけれど、私は私の時間軸を持ちながら、そこに挑戦するしかないのであり。

分かり合えないことがあるとき、性格の違い、感性の違いみたいなこととこれまでずっと捉えてきた気がするけれども、それは「身体」に紐づいているのだろうな、と考えさせられる。これは人と自分の両方を尊重することのヒントになるかもしれない。

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